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第4次産業革命

2015/12/7

第4次産業革命とは?

少し前までは紙面上で「ユビキタスネットワーク」という表現がされていましたがそれに代わり「IoT(Internet of Things モノのインターネット)」がにぎわすようになりました。そもそも、「IoT」「Industrie4.0」「Industrial Internet」それぞれに違いはあるの?東京ビッグサイトで開催の「システムコントールフェア2015/計測展2015」を訪問し、情報を収集して来ました。

システムコントールフェア2015/計測展2015

IoTとは:モノがネットワークにつながる状態であり、相互通信、操作など連携可能な状態のこと


Industrie4.0とは: 英語でIndustry4.0、日本語にすると第4次産業革命。ドイツ政府主導の高度技術政策。オートメーション化からさらに進んで人口知能(AI)やシュミレーションによりモノづくりの無駄をなくし標準化を目指す。一方でマスカスタマイゼーション(個別要求の製品を大量生産のコンセプトを取り入れ低コストで実現する)も行える仕組みを目指す。


Industrial Internetとは: IIC(Industrial Internet Consortium : 米GE社、インテル社、シスコシステムズ社、IBM社、AT&T社の5社が創設)が主導する取組。Industrie4.0と同様、サイバーフィジカルシステム*でありながら新しいマーケットの創出も意識したもの。

*サイバー(コンピューター)とフィジカル(機器)を連携する仕組み


上記を鑑みるとIoTは幅広いもの。Industrie4.0、Industrial Internetは第4次産業革命と訳され産業界にフォーカスしたもので細かな部分で微妙な違いがあるようです。

インフラの進化

現在、モノづくりとITの連携がフォーカスされているのはデータ通信の高速化、データ収集・解析技術など情報インフラの進化により実現が可能になってきたことが言えます。
また、各種通信機器(センサーなど)が安価になってきており、使用しやすくなってきたことも一因と言えそうです。
総務省 「平成27年版情報通信白書」より

今後の日本産業界の動き

現在、ロボット革命イニシアティブ協議会の「IoTによる製造ビジネス変革WG」では日本としてどう活動していくかを検討しています。
そのワーキンググループにはITベンダー、メーカー、商社、シンクタンク、各種団体・工業会、大学教員など名だたる企業・専門家が参加しています。
日本の産業界は今までも世界をリードしてきました。現場力も高く、今存在する仕組みをどのように活用していくのか、全く新しい動きになるのか今後の動向に注目です。