インクジェットプリンターライブラリー

段ボールへの印字・印刷方法

2023.11.13
2024.06.27

段ボールは種別ごとの保管コストや印刷版の管理コスト、可変情報へのラベル貼付コストなど、多くの費用が発生します。

しかし、インクジェットプリンターを用いた印字・印刷では、これらのコスト低減につながります。
インクジェットプリンターであれば、無地の段ボールを利用でき、印刷版も必要なく、可変情報への対応も可能になるためです。

本記事ではインクジェットプリンターを用いた段ボールへのダイレクト印字・印刷について紹介します。

段ボールへの印字・印刷の重要性

段ボール箱やカートンなどの外箱に、ロット番号やバーコードの正確な印字は重要です。
なぜなら段ボールへの印字によってサプライチェーン全体を通して、材料や包装品のトレーサビリティを実現するためです。
正確な印字がなければ、万が一、不良や問題が起きると対応が非常に困難でしょう。
また食品や医療分野であれば、安全性にも直結します。そのため、トレーサビリティを実現するためにも、段ボールやカートンなどへの印字は必要不可欠です。

段ボールへの印字・印刷方法

段ボール印刷・印字方法を紹介します。

フレキソ印刷

フレキソ印刷は段ボールの印刷の中ではメジャーな印刷方法です。ゴム版や樹脂版などの弾力のある版にインクを使用して印刷します。
版代は印刷面積によって異なるものの弾力のある版により、表面に凹凸のある段ボールでも印刷可能です。

シルク印刷

シルク印刷はシルク版に空いている大小の穴にインクをいれる印刷方法です。
インクを厚く塗布できるため、屋外においた場合でも紫外線への耐久性があがります。

一方でシルク版は高額であり、コスト高になりがちです。また、版に穴を空けているため、細かな印刷には不向きです。

オフセット印刷

オフセット印刷は、はじめに凹凸のない平らな印刷版へと印刷し、ハンコのように印刷版を段ボールに直接印刷する方法です。
フルカラーに対応しており、大量印刷に適しています。一方で平滑な紙に向いているため、凹凸のあるものには不向きです。また、版の管理も必要です。

ラベル貼付

商品名や品名、ロット番号などを表示するために貼る紙です。シール状のものや薄紙のラベルのものなどがあります。

スタンプマーキング

スタンプマーキング

ハンディのスタンパーとインクを組み合わせたスタンプマーキングです。ハンコと似たように押印します。

スタンプマーキング

インクジェットプリンター

ノズルからインクを吐出させて対象物の表面に印字します。ピエゾ方式やサーマル方式、バルブ方式などがあります。

段ボール印字

段ボールへのダイレクト印字・印刷の提案

段ボールへの印刷方法を何点か紹介しました。
フレキソ印刷やオフセット印刷、シルク印刷は非常に有効な方法である一方、印刷済み段ボールは種別ごとの管理が必要であり、保管コストや印刷版の費用などの管理コストが発生します。

また、ラベル貼付も可変式の情報を適宜貼れる一方で、人件費や材料コストなどランニングコストやセパレーターの廃棄コストが生じます。

そこでアルマークはインクジェットプリンターによるダイレクト印字・印刷を提案します。なぜなら、インクジェットプリンターであれば、無地の段ボール箱に製品名、会社のロゴマーク、ケアマークなどの全ての必要な情報のダイレクト印字・印刷が可能だからです。段ボールの管理コストやラベル代替のコストを削減など、ダイレクト印字には多くのメリットが存在します。

メリット1:段ボールの保管コストの削減

ダイレクト印字にすると製品毎に段ボール箱を在庫管理・保管する必要がなくなります。
インクジェットプリンターを活用すれば、段ボールが必要なたびに必要な分だけ、必要な印字や印刷を無地の段ボールに施せばいいからです。

従来の区分けされた段ボール管理ではなく、無地の段ボールだけを保管すればよくなります。つまり、段ボールの共通化が実現でき、保管コストが削減できるのです。

メリット2:印刷版が不要

インクジェットプリンターの特徴として、印刷版が必要ありません。PC上で印字・印刷内容を編集できるからです。

たとえば、オフセット印刷であれば印刷の図柄ごとに印刷版が必要ですが、インクジェットプリンターでは必要なくなります。
つまり、印刷版の費用が削減できます。また、印刷版自体の管理コストがなくなり、コスト削減につながるのです。

メリット3:ラベル代替によるコスト削減

インクジェットプリンターによる印字のメリットはインクで印字ができる点です。
そのため、ラベル貼付ではラベルそのものが必要ですが、インクジェットプリンターでは必要ありません。つまり、ラベル自体の材料コストと保管コストが不要です。

また、ラベルのセパレーターの廃棄物も減り環境への影響も最小限にできます。

アルマークが提供する段ボールへの印字・印刷機

アルマークでは段ボールに印刷・印字できる印字機を数多く揃えています。

産業用インクジェットプリンター

印字対象物や解像度によってさまざまなインクジェットプリンターを用意しています。たとえば、リアジェットHRシリーズやマシューズVIAJetシリーズ、アップリンクシリーズです。

産業用インクジェットプリンターの方式とインクの種類

印字の方式も複数あります。たとえば、サーマル式やバルブ、ピエゾ式など印字方法を選択できます。またインクも機種によって対応品種が異なります。アップリンクシリーズではUV硬化インクも利用可能です。

印字内容

印字内容も複数のものに対応しています。たとえば、英数字、カナ、漢字、一般記号、バーコード(EAN8, EAN13, EAN128, CODE39, CODE128, ITF)、QRコード、Datamatrixです。また、印字・印刷方向も対象物に合わせて調整可能です。また、印字サイズも25mmのものから最大127mmのものまであります。

スタンプ・スタンパーによる段ボールへの印字

産業用インクジェットプリンターによる印字だけではなく、もちろんスタンパーによる印字も提案可能です。
アルマークではゴム印サイズは最大で25mmのものがあります。また特注ゴム印でマークやロゴの印字も可能です。

段ボールへの印字・印刷はアルマークへお任せください

アルマークは段ボールへの印字に多くの実績があります。
印字機はもちろん周辺機器を含めたシステムとして、段ボールへの印刷・印字を提案可能です。

たとえば、設置スペースに制限があれば、スペースに合わせた段ボール印刷・印字を紹介します。
また、UV硬化インクをご希望の場合は、アップリンクシリーズを用いたオンデマンド印字・印刷システムもご提供できます。

このようにアルマークは、お客様のご要望に合わせた段ボール印刷・印字システムも提案できます。段ボール印刷・印字にお悩みの方は是非ご相談ください。