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二次元コードとは

近年、二次元コードは、物流上の使用にとどまらず、ショッピングアプリや様々な証明書の発行にも使用されています。一般的な使用とセキュリティを含むコードなど使用の目的も広がりを見せています。

二次元コードとバーコードの違い

二次元コードはバーコードと比較すると縦横方向に情報が持てるため情報量を格段に多く持てるのが特徴です。また、バーコードよりも、10分の1~100分の1の大きさまで、縮小することが出来るのも二次元コードが起用されている理由の一つです。

二次元コードは国産と海外産に分かれる

二次元コードはアメリカの物流業界で1980年代後半に開発されたのが始まりです。保持できる情報は英数字で最大20文字程度でした。一方、現在日本で広く使用されているQRコード®は1994年にデンソーウェーブで開発されました。POSシステムの広がりによりバーコードより情報量が持て、高速読み取りができる事が現場の要望として上がります。QRコード®は英数字の他、漢字・カナなどのデータを扱え、読み取り速度も他のコードより10倍となりました。 QRコード®は仕様を公開したオープンコードとして誰でも利用できる状態でリリースされた事で携帯で読み取りが可能な二次元コードとして広まります。また無料で使用でき漢字が扱える特徴からアジアへも広まりました。

国産QRコード®

QRコード®の名称はQuick Responseに由来し高速読み取りにこだわった開発の様子が伺えます。 現在一般的なモデル2で情報量は数字7089桁、アルファベットで最大で4296文字、漢字は1817文字となり、体系はマトリックス型と呼ばれています。

また最小セルのサイズですが「0.254mm」となり、省スペースで情報を入れられる事が特徴です。他の、二次元コードと比べると、規格がそもそも「漢字」・「カタカナ」を対象にして開発されているために読み取りスピードが「20-30%」も早く効率化されているのも大きなメリットです。
コードの破損にも強く二次元コードの中でも、耐久性が高く破損や、汚れが付着している場合も、素早い正確な読み取りが可能となり、非常に効率よくコードを認識します。
角に3つの切り出しシンボルがある事で位置や大きさ等も確認し高速読み取りが可能となっています。

シンボルの歪みを治すためのアライメントパターンも付帯していて、座標の検出にもすぐれています。
タイミングパターンを内蔵しているために、誤差の補修を容易に行うことが可能です。誤り修正からバランス調整機能までついているので、非常に利用価値が高いです。
上記の様々な理由により360度全体方向からの読み取りもでき、コードの位置や向きを変えることが可能なコードです。
コードを分割をし繋げることが可能なコードで、最大16個までの分割が可能となっています。長細いスペースに印刷が可能となり、場所を選ばずに使用することが可能な点も魅力です。

QRコード®は現在も発展を続けております。

  • マイクロQR:切り出しシンボルが一つでより小さなスペースへ印字可能
  • iQRコード:裏表反転・白黒反転・ドットによるダイレクトパーツマーキングが可能
  • SQRC®:読み取り制限を持つ
  • フレームQR®:コード内に文字やイラストを入れる事が可能

その他二次元コードの種類

DataMatrix

DataMatrixは、1987年はアイディマトリックス社(アメリカ)が開発したマトリクス型の二次元コードとなります。
データコード(DataCode)とも呼ばれ現在普及しているコードはECC200がスタンダードです。
ECC200はコードは小さいながら大容量のデータを格納することが出来るのは大きなメリットです。読み取り性能も高く、現在でも広く利用されています。ECC200は各種のビジネスシーンでも活躍していて、様々な取引での認証に用いられるばかりでなく生産管理や、在庫管理等に用いられるコードとなります。
国際的に電気電子、半導体、自動車産業でのトレーサビリティ目的として使用されています。

MaxiCode

MaxiCodeも、1987年にUPS社(アメリカ)で開発された二次元コードとなります。このコードはUPS社内で、各種の管理や物流の仕分け等に使用され、比較的信頼度の高い二次元コードです。
大きなメリットは高速で読取りが出来る点です。他のコードに比べ数字最大138文字、アルファベット93文字とデータ量が少ない点が挙げられます。

PDF417

PDF417も、同じく米国で開発された二次元コードです。1989年にシンボルテクノロジー(モトローラ社)によって開発されている二次元コードで、PDF417は4つのバー、4つのスペースの17モジュールで構成されることに由来しています。
PDF417は、スタック型の二次元コードで、安価なスキャナでの読み取りが容易に出来るタイプです。優れたエラー訂正機能を持ち国際標準物流ラベルとして採用されています。

MicroPDF417

PDF417が小型化していタイプで大小様々なスペースで利用することが可能です。

二次元コードの今後について

二次元バーコードは一般のバーコードと比較しても、大きさが小さい、また読み取りが早い分、容量も大きく、様々な情報を取り扱う際に適しています。今後とも需要鈴高まることが期待されます。

QRコード®、SQRC®、フレームQR®は株式会社デンソーウェーブさまの登録商標です。