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GS1とは

世界中で製品やサービスが展開する中、GS1コードはサプライチェーン全体でものを効率的にやり取りするのにかかせないものです。この記事では、GS1コードの概要や利用例、使い方及び種類について紹介していきます。

GS1コードとは

GS1とは商品識別コードやバーコードなどの標準化を実施している国際的な流通標準化機関です。GS1の本部はベルギーのブリュッセルにあり、日本では流通システム開発センターがGS1Japanという名称で活動しています

GS1コードとはGS1が貸与するGS1事業者コードに、商品のアイテムコードや場所を示すコードなどを組み合わせて、構成されているコードです。

GS1コードの利用例

GS1コードは様々な分野で使用されています。たとえば、医療の分野では世界的に活用が進んでおり、医療用医薬品や医療機器などにGS1コードが利用されているのです。その他にも、食品業界や食肉業界の標準ラベルにもなっています。

GS1コードの使い方

GS1コードはGS1事業者コードに商品コードやロケーションコードを組み合わせて一般的に使用します。GS1事業者コードを利用して作成するコードをGS1識別コードといい、現在の種類は12種類です。事業者識別コードの代表例を何点か紹介します。

GTINコード

GTINはGlobal Trade Item Numberの略です。JANコード(GTIN-13、GTIN-8)や集合放送用商品コード(GTIN-14)などの種類があり、商品やサービスに適用するコードです。

GLNコード

GLNはGlobal Location Numberの略称です。国内や国際的な企業間取引において、組織や場所を識別するGS1識別コードです。 事業者や部門、事業所や工場などの物理的な場所、システムのアクセスポイントなどの電子的な場所の4つの区分があります。

GIAIコード

GIAIはGlobal Individual Asset Identifierの略称です。資産を管理するための識別コードです。 たとえば、レンタル・リース品管理、医療器材や手術器具のメンテナンス管理やトレーサビリティなどの個別に管理する必要のある資産に適用されます。

GS1コードの種類

GS1コードは標準化されており、大きく分けるとJANシンボル、ITFシンボル、GS1-128シンボル、GS1データバー、GS1データマトリクス、GS1 QRコードの6つになります。また、1次元バーコードと二次元バーコードがあります。

JANシンボル

JANシンボルは国際的にはEANシンボルとよばれるバーコードで、1次元バーコードです。 商品についているバーコードのイメージで、商品一つ一つに表記されています。たとえば、小売業のPOSでの精算、商品の発注、入出荷検品、在庫管理などの読み取りに活用されています。

ITFシンボル

ITFシンボルは集合包装用商品コードをバーコードで表示したもので、1次元のバーコードです。 バーコードが黒い枠で囲まれている特徴があります。物流センターや倉庫で自動読み取りし、商品の分別をおこなうため、入出荷検品や在庫管理に利用されています。一般に集合包装用の包材は段ボール等、バーコード印刷の精度を確保しにくい材料が使われる場合が多いため、印刷精度がJANシンボルなどに比べると比較的緩やかであるITFシンボルが採用されています。

GS1-128シンボル

GS1-128シンボルはアルファベットや記号も表現できる可変長の1次元のバーコードです。

GS1アプリケーション識別子とよばれるさまざまな情報の種類を管理する2桁から4桁の数字のコードを用いて、商品の製造日やロット番号などの管理も可能です。GS1-128シンボルのサイズは用途によって異なり、医療用医薬品では、シンボルのモジュール幅(最も細いバーとスペースの幅)が0.17㎜~0.495㎜ですが、物流用では、モジュール幅は0.495㎜~1.016㎜の範囲で表示が可能です。

GS1データバー

GS1-128シンボルはアルファベットや記号も表現できる可変長の1次元のバーコードです。

GS1データバーはGS1標準シンボルの中で最新の一次元バーコードです。
それぞれ、GS1データバー標準型、標準二層型、拡張型、拡張多層型、限定型、カット端、二層型の合計7種類あります。GS1データバーの中でも限定型および二層型は小型のヘルスケア製品に利用できるものとして、GS1標準に規定されています。特に2015年7月1日以降はすべての医療用医薬品の調剤包装単位と販売包装単位について、GS1データバーが利用されています。

GS1データマトリクス・QRコード

GS1データマトリクスとQRコードは二次元のバーコードです。1次元シンボルよりも情報を省スペースで表現できるため、一層の活用が期待されています。

アメリカやヨーロッパをはじめとした国では医療用薬品、医療機器などのヘルスケア商品についてGS1データマトリクスが利用されています。また、QRコードは原材料管理や集合包装の段ボールなどに印字されています。

*「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標です。

アルマークが提供するGS1コード用のバーコードプリンター

GS1コードの印刷は、種類によって求められる印刷精度が異なります。たとえば、ITFシンボルは段ボールなどに印刷するため、比較的印刷精度が緩やかなプリンターでも構いません。
一方で、医療用医薬品などに使用されるGS1-128シンボルでは最も細いバートスペースの幅が0.17㎜~0.495㎜と印刷精度が求められます。

アルマークではGS1コードの印字に対応した数多くのプリンターを提供できます。印字方式もインクジェット方式や顔料インク対応のインクジェットプリンター、サーマルインクジェットプリンター、ピエゾ方式インクジェットプリンターとご所望の素材に合った印字方式も提案可能です。GS1コードの印刷・印字にお困りの際にはお声がけください。