インクジェットプリンターライブラリー

印字とは

2023.11.24
2024.08.20

印字とはプリンターなどの機械を使用して文字や記号を表示する意味で、その文字自体の事を印字といいます。製造業ではあらかじめ印刷するだけではなく、様々な方法で印字を行っています。
その目的や方法を見ていきましょう。

印字の目的

製造業では資材にあらかじめ印刷する固定情報と、製造日にしか印字ができないトレーサビリティのための可変情報印字があります。
可変情報には、法令で決められた賞味期限・消費期限などの日付やメーカーや業界独自で入れる事が決められた製造ロット、製造日時分などの情報やシフトコード等があります。
この情報を消費者や流通上わからないように二次元コード等で印字する事もあります。これらの内容は製造日前に印刷する事が難しい為、製造日に印字し、市場に出た後もトレースできるようにしています。

印字に使用するプリンター

製造業で使用する印字機械のご説明です。製品ワークや用途に応じて印字・印刷する方法が選定可能です。

インクジェットプリンター

インクジェットプリンターは様々な形状の製品に非接触で傷をつけずに印字する事が可能です。高速ラインに対応可能なため、製造・搬送ラインで印字する事が可能です。インクジェットプリンターにも種類があり、連続式インクジェットプリンターサーマルインクジェットプリンターピエゾ方式インクジェットプリンターバルブ方式インクジェットプリンターなどがあります。プラスチックなどの表面に対しては事前の固着テストをお勧めします。

ラベルプリンター

ラベルプリンター(ラベラー)はラベルに印刷して製品にラベルを貼り付ける機械となります。高精細な印字ができるメリットがあります。貼り付ける工程が別で発生するデメリットがあります。

サーマルプリンター

サーマルプリンターはフィルムなどの特定の素材に対して印字が可能なプリンターです。インクの不着したフィルムを用い、印字する部分のみプリントヘッドで熱をかけて熱転写します。充填機械に取り付けて印字する事が多いです。

ホットプリンター

ホットプリンターはカーボンテープと活字を使用し、カーボンインクの不着したフィルムを熱転写する機械です。熱でフィルムにピンホールを開けるデメリットがあります。

レーザーなどその他の機械

レーザーマーカー

レーザーマーカーは主に製品に傷をつける事で文字を形成します。印字が消えないメリットがあります。素材によっては印字が見えづらいデメリットもあります。間欠で印字する事が多く、高速ラインには向かないケースがあります。

刻印機

刻印機は金属に対して同じく金属製のピンなどで打刻する方式です。自動車部品などで使用されます。消えない永久印字ができる事がメリットです。製品に傷をつけるため、錆び止めなどの処理が必要となります。

スタンプ

スタンプは手作業で印字する方法です。乾燥時間の速いインクを使用する事で樹脂・金属などにも印字が可能です。自動印字がまだ必要ない少量生産時に使用される事があります。

印字・印刷の提案

アルマークでは各種インクジェットプリンターを取り扱っております。また上記の各種印字機もご提案可能です。現場を確認させて頂き、適したプリンターや機械とおすすめの搬送方法をご案内いたします。印字・印刷に関わる自動化はご相談ください。