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ロット番号とは何かご存知でしょうか。ロット番号とは食品の容器やラベル、製品の識別やトレーサビリティの観点で幅広く利用されている記号です。この記事ではロット番号の用途や使用目的、印字物の例を紹介します。
ロット番号は数字や文字で構成される識別番号です。ロット番号は、ロットコードまたはバッチコードなど会社によって呼び方は異なります。
そもそもロットとは製品の単位としての用語であり、「ある数量をまとまりとした最小単位」を示しています。
つまり、ロット番号とは製品一つ一つにつけられるのではなく、同じ部品・材料で同じ工場、同じタイミングで作られた製品群です。
たとえば、A工場のBラインでXX月YY日に100個Z製品を作ったとしたら、Z製品が同じロット番号と表します。
ロット番号と似た言葉に製造番号(シリアルナンバー、シリアル番号)があります。似たような呼び名ですが定義は異なるものです。
製造番号とは製品一つ一つに割り当てられた番号です。シリアルとは英語で「serial」と書き、「連続的な」や「一続きの」という意味があります。つまり、製造されたものに連続的に与えられた番号です。
大きな違いは番号を与えられる単位です。ロット番号は同じタイミングで製造された製品群ですが、製造番号は製品一つ一つにつけられます。
ロット番号では製造されたタイミングや部品、材料までは特定できますが個別製品までは分けられません。一方で製造番号は製品固有の番号であるため、製品を一個単位で限定可能です。
なぜロット番号を利用するのでしょうか。その理由を3つご説明します。
ロット番号を利用すると製品の不良品を特定できます。製品を市場に流通させないのはもちろんですが、万が一異物の混入や不良品、クレームが発生した場合、調査しなければなりません。その時に重宝するのがロット番号です。
ロット番号がわかっていれば、製品を製造した日時や工場がわかるため、不良の特定や原因の追及にも役立ちます。さらにロット番号は製品群もわかるため、同じロット番号の回収や注意喚起なども容易に可能です。
つまり、ロット番号で製品を管理していれば、トラブルの影響を最小限に食い止められるのです。
製品にロット番号が振り分けられると、製品の流れを把握できます。たとえば、商品を供給元から消費者までの経路の追跡や、商品のリコール、品質管理、在庫管理、輸送、店舗での陳列など製造してから販売されるまでの工程を管理可能です。
一方でこの流れを把握するには、トレーサビリティの構築も同時に求められます。
ロット管理をすると製造する最低数量をコントロールでき、在庫過多などのロスやコストを削減可能です。毎回同じ個数を作るため生産の効率も増します。
また最小発注単位が1ロットからの場合も無駄な生産をする必要はありません。一方で在庫過多だけではなく生産時のコストも最小にできます。たとえば、必要以上の個数を作らなくていいため材料費や人件費の最小化や、工場での機械稼働の光熱費のコストも削減できます。
ロット番号はさまざまな商品に印刷されています。たとえば、商品パッケージの外側や部品、容器の外装など私たちの身の回りのほとんどに利用されているものです。具体例を何点か紹介します。
一般的な普通紙だけではなく、フィルムやマスクなどに用いられる不織布などへも印字されています。
医薬品や化粧品、ペットボトルなどの容器ボトルへ印字されています。予防接種やワクチンの瓶など容器の側面や底面など湾曲した面などにも印字されています。
金属や樹脂、ガラスなどインクをはじきやすいものにもインクジェットプリンターやレーザーマーカを利用してロット番号は印字されています。たとえば、小型の電子部品や鋼板などへの印字もできます。
木材や段ボールなど、フィルムや容器のようにつるつるした面でなくてもロット番号は印字されています。
このようにロット番号はさまざまな材質のものに印字されています。
ロット番号は製品を管理するうえで、欠かせないものです。そのため、さまざまな材質に対して高精度・高精細な印字プリンターが求められます。
アルマークでは、さまざまな材料の印字に対応した数多くのプリンターを提供できます。たとえば、普通紙や不織布、段ボールはもちろん電子機器や自動車部品、化学薬品容器など多種多様です。
印字方式もインクジェット方式や顔料インク対応のインクジェットプリンター、サーマルインクジェットプリンター、ピエゾ方式インクジェットプリンター、バルブ方式インクジェットプリンターとご所望の素材に合った印字方式もご提案可能です。また、UV蛍光インクを用いた模造品対策にも対応しています。
ロット番号の印字にお困りの際には、アルマークに是非お声がけください。
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